プレイスIDの調べ方 :Google Place IDの確認から 保存と更新まで
プレイスIDは、Googleがマップ上のすべての場所に付けているキーです。見た目、3つの調べ方、変更されることがある理由、営業リストをきれいに保つ使い方を解説します。
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2026年10月
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定義
Googleのプレイスidとは何ですか?
プレイスID(Place ID)は、GoogleプレイスのデータベースとGoogleマップで、特定の場所を一意に識別するテキスト形式のIDです。 お店、名所、公園、交差点など、ほとんどの場所に付与されます。プレイスIDの調べ方を知っておくと、店舗名や住所の表記ゆれに左右されず、同じ場所を確実に指し示せます。
プレイスIDは、店舗の「管理番号」のようなものです。同じ店名のお店は全国にいくつもありますし、住所も「1丁目2-3」「1-2-3」のように書き方が複数あります。プレイスIDはGoogleのデータ上の1件を指すので、開発者やリスト作成者に好まれます。定義はGoogle Maps Platformのプレイス IDのドキュメント に基づいており、このページの技術的な説明はすべてこの公式情報が出典です。
プレイスIDは「場所」を指すIDであり、永久に変わらない店舗番号ではありません。 Googleは、同じ場所に複数のプレイスIDが付与されることがあること、IDは今後変更される可能性があることを明記しています。この意味は、後半の「変わりますか」の項で詳しく説明します。
形式
プレイスIDはどんな形式ですか? ChIJで始まらないIDもあります
プレイスIDは、英数字、ハイフン、アンダースコアなどで構成される意味を持たない文字列です。多くの店舗のIDは ChIJ で始まりますが、これは最もよく見る形式の傾向であって、決まりではありません。Googleの公式ドキュメントには、GhIJ... や Eic... で始まる例も載っており、長さはさまざまで上限はないと書かれています。
そのため、「プレイスIDは27文字」といった解説をそのまま信じるのは危険です。データベースの列やバリデーションが固定長を前提にしていると、いずれ正しいIDを弾いてしまいます。長さ制限のない文字列型で保存し、中身は解釈せずにそのまま扱うのが安全です。
また、プレイスIDは電話番号でも緯度経度でも、読める形のスラッグでもありません。住所から推測して作ることはできず、Googleから取得する必要があります。
調べ方
プレイスIDの調べ方は? 3つの方法を比較
1件だけ調べるなら、GoogleのPlace ID Finderが最速です。場所の名前を入力し、候補から選ぶだけでIDが表示されます。多くの店舗をまとめて集めたい場合は、Places APIか、Googleマップの抽出ツールを使います。違いは次の表のとおりです。
方法 向いているケース コードやAPIキー
Place ID Finder 1件から数件の確認 不要
Places APIのテキスト検索 アプリやスクリプトを作る開発者 必要(APIキーと請求先の設定)
Geocoding API、Routes API、オートコンプリートなど すでにそれらのAPIを使っているアプリ 必要
Googleマップの抽出ツール(Chrome拡張機能など) 数十件から数千件の営業リスト 不要
手作業で1件調べる手順は、次の4ステップです。
プレイス ID のページ 、またはMaps JavaScript APIのドキュメントにあるPlace ID Finderのサンプル を開きます。
店名と市区町村を入力し、候補の中から目的の店舗を選びます。
表示されたプレイスIDをコピーします。
取得した日付と一緒に、スプレッドシートやCRMに貼り付けます。
開発者向けにはもう1つの道があります。Places APIのテキスト検索(新版)で「Spicy Vegetarian Food in Sydney, Australia」のようなクエリを送ると、各結果の id フィールドにプレイスIDが入って返ってきます。Place Details(新規)のドキュメント には、テキスト検索とNearby Searchのほか、Geocoding API、Routes API、Address Validation API、オートコンプリートでもIDを取得できると書かれています。
FinderもAPIも、1件または1クエリずつ調べる作りです。営業リストを作る目的なら、IDは見込み客と一緒に手に入ってほしいものです。それをまとめて行うのが、Googleマップのデータ抽出ツール です。「プレイスID 調べ方」と検索する方の多くは、まず1件を確認し、次に件数が増えて一括取得に進みます。
比較
プレイスID、CID、プラスコード、緯度経度:どれをキーにすべきですか?
場所を特定する主キーにはプレイスIDを使い、ほかの識別子は補助のデータとして持つのが基本です。Googleマップには場所を示す方法が複数あり、それぞれ答えている問いが違って、どの店舗か、どこにあるか、人は何と呼んでいるかに分かれます。
識別子 何を指すか 例 主キーにするか
プレイスID Googleプレイスのデータベース上の1つの場所 ChIJN1t_tDeuEmsRUsoyG83frY4はい。ただし1年ごとに更新
CID 一部のマップのリンクやスクレイピングデータに出る数値のID 69448867857873290932番目のキーとして
プラスコード 格子状の小さな区画 849VCWC8+R9いいえ。地点を表すだけで店舗ではない
緯度と経度 地図上の1点 37.4220, -122.0841いいえ。同じビルに複数の店がある
店名と住所 人が読むラベル 自由な文字列 最後の手段の照合用
CIDについては、Google CIDとは何か で詳しく説明しています。取り込んだ店舗にどんな列が付いてくるかを知りたい場合は、GoogleマップのデータをCSVにエクスポートする方法 も参考になります。
店名は「今の呼び名」を、座標は「今のピンの位置」を教えてくれます。2回のスクレイピングをまたいで「同じ場所だ」と言えるように作られているのは、プレイスIDだけです。
安定性
プレイスIDは変わりますか? 保存してもよいですか?
はい、プレイスIDは変わることがあり、保存することもできます。Googleは、Googleマップのデータベースの更新でIDが変わることがあるため、12か月以上経過したIDを更新するよう推奨しています。また、プレイスIDはキャッシュ制限の対象外なので、自分のデータベースに保存して問題ありません。
公式ドキュメントに沿った運用の順番は次のとおりです。
プレイスIDを、取得した日付と一緒に保存します。
12か月が過ぎたら、Place Detailsのリクエストで fields に id だけを指定して更新します。Googleはこの更新を無料としています。
エラーの意味を区別します。INVALID_REQUEST はIDが不完全または誤っている場合に、NOT_FOUND はIDが古くなった場合に返ります。店舗が閉業または移転したときや、データベースの更新で新しいIDが付与されたときが該当します。
ウェブサイトのドメインや電話番号などの予備キーも持っておき、IDが変わっても同じ店舗のレコードが2つできないようにします。
保存の許可は、Google Maps Platform利用規約のセクション3.2.3(b)に基づくもので、プレイス ID のページ で説明されています。対象はIDそのものだけです。ほかのPlacesデータを無期限にキャッシュしてよいという意味ではないので、APIで商品やサービスを作る前には利用規約を確認してください。
活用
プレイスIDで何ができますか?
プレイスIDを使うと、場所の詳細を取得し、正確にその場所へリンクし、Google Maps Platformの複数のAPIで同じ場所を参照できます。主な使い道は次の4つで、いずれもGoogleのドキュメントに記載があります。
場所の詳細を取得する。 Place DetailsのリクエストにプレイスIDを渡し、指定したフィールド(住所、電話番号、評価など)を受け取ります。
正しい場所へリンクする。 MapsのURLで query_place_id パラメータを指定すると、特定の施設を指すリンクになります。Googleは、特定の施設に確実にリンクしたいときはプレイスIDを使うと正しい場所にリンクできると説明しています。詳しくはMaps URLsのガイド をご覧ください。
複数のAPIで使い回す。 同じプレイスIDを、Places API、Maps JavaScript API、Geocoding API、Maps Embed API、Roads APIで使えます。
安定したキーにする。 スプレッドシートやCRMで、2つのエクスポートが重なったときに照合する値として使えます。
IDで場所を指すマップのリンクは、https://www.google.com/maps/search/?api=1&query=店名&query_place_id=プレイスID という形です。両方を指定した場合、query はGoogleマップがプレイスIDを見つけられないときにだけ使われます。
リスト作成
プレイスIDを営業リストの重複排除に使うには?
リストを統合するときは、まずプレイスIDで照合し、IDがない行は予備のキーで照合します。Googleマップから営業リストを作る人は、たいてい重なるエクスポートを抱えます。フリーランスが隣り合う2つの区で「歯科医院」を取得したり、代理店が翌月に同じ検索を繰り返したり、既存のシートに新しい市を足したりすると、同じ店舗が2回現れます。
次の手順で、スプレッドシートでもCRMでもリストをきれいに保てます。
店舗ごとにプレイスIDを一緒に取得します。 エクスポートにIDがないと店名での照合になり、「〇〇歯科」と「〇〇歯科医院」のような表記ゆれで失敗します。
まずプレイスIDで統合します。 同じIDの2行は同じ場所です。連絡先情報が最も揃っている行を残します。
残りは予備のキーで照合します。 ウェブサイトのドメイン、電話番号、店名と座標の順に比べます。Googleが同じ場所に新しいIDを付けた場合も、これで拾えます。
古い行を更新します。 大きな営業施策の前に、12か月以上前のIDを再確認し、解決できなくなった店舗は外します。
最初の取得日を残します。 どの行を信頼し、どの行を確認すべきかの目安になります。
Vonselでは、Chrome拡張機能がGoogleマップから店舗を取り込み、各店舗のウェブサイトを訪れて公開されているメールアドレス、電話番号、SNSを探します。出力項目にはプレイスID、CID、FID、KGMIDが含まれ、取り込んだ店舗はマップ型のCRMに入ります。以前のジョブを開いて追加で取り込むこともできます。取得できる項目は各店舗が公開している内容によって変わります。各プランの内容は料金ページ で確認でき、流れを手早く見るなら動画のチュートリアルを見る のがおすすめです。
連絡を始める前に、1点だけ注意してください。プレイスIDは場所のキーにすぎませんが、一緒に集める連絡先の中には、個人名の入ったメールアドレスのように個人情報に当たるものが混ざる可能性があります。アウトリーチの前に、GoogleマップのスクレイピングとGDPR の解説を読んでおいてください。
店名は人のために。 プレイスIDはデータを正直に保つために
次の一手
IDを解決したあと、どの店舗から連絡しますか?
IDを解決すると行が手に入りますが、どの行に連絡するかを決めるには、理想の顧客像(ICP)が必要です。次の表は、店舗情報が揃った後にどのリストにも当てはめられる簡単な目安で、1,000件のレコードを優先順位付きの候補リストに変える例です。数値の基準は扱うサービスに合わせて調整してください。
シグナル 意味すること 提案できるもの
ウェブサイトが登録されていない ホームページや予約の仕組みがまだない可能性 ホームページ制作、予約システム
評価が低い 評判の改善が課題になっている可能性 口コミ対応、評判管理
最近の口コミが少ない 認知や集客が弱い可能性 MEO、集客支援
カテゴリがターゲットに合う 提案内容がそのまま使える業種 業種に特化した提案
特に「ウェブサイトがない店舗」は、すぐに提案しやすい代表的な切り口です。探し方はウェブサイトを持たない企業の見つけ方 にまとめています。ツールを選ぶ段階なら、Googleマップ用スクレイピング拡張機能の比較 も役に立ちます。
IDそのものは、その店舗が存在することしか教えてくれません。リストを営業に使える形にするのは、ウェブサイトの有無、口コミ、カテゴリといった付加情報です。Vonselのダッシュボードでは、これらをマップ型のCRMで整理し、レビューインテリジェンス、セールスインテリジェンス、メールインテリジェンスで次の一手を決められます。