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企業リストの作り方 地域と業種を絞って営業に使える一覧にする

営業に使える企業リストは、自分で作るのが近道です。企業リストとは何か、法人番号公表サイトとGoogleマップを組み合わせた自作の5手順、メールを送る前の特定電子メール法の確認までを、官公庁の公開情報をもとにまとめました。

主なポイント
  • 企業リストは、企業名・所在地・電話番号・ウェブサイト・業種などを1社1行にまとめた一覧です。営業に使うなら、絞り込み・出力・更新ができる自分用の表にします。
  • 日本の企業等は368万4049、民営事業所は515万6063(2021年6月1日現在、経済センサス‐活動調査)。全国を一度に追わず、地域と業種で区切るのが現実的です。
  • 法人番号公表サイトでは、商号・本店所在地・法人番号の基本3情報を検索しダウンロードできます。電話番号やウェブサイトは載っていないため、Googleマップで補います。
  • 自作は5手順です。地域と業種を決める、法人番号で実在を確認する、Googleマップで項目を集める、公開された連絡先を足す、整理して四半期ごとに更新するの順に進めます。
  • メールを送る前に確認が必要です。広告宣伝メールは特定電子メール法の対象で、原則は事前の同意(オプトイン)が必要です。公表アドレスへの例外はありますが、送信お断りの表示があれば送れません(総務省)。

企業リストとは何ですか?

企業リストとは、企業名、所在地、電話番号、ウェブサイト、業種などを1社1行でまとめた一覧です。営業に使う場合は、法人番号公表サイトで企業の実在と正式名称を確かめ、Googleマップで電話番号やウェブサイトを集め、公開された連絡先を足して自分で作る方法が、新しさと目的への合い方の両面で最も実用的です。

「企業リスト」という言葉は、2つの意味で使われます。1つ目は、業種や地域で企業が並んでいる掲載サイトや名簿です。消費者や就職希望者が会社を探すために作られているので、並べ替えや出力は想定されていないことが多く、営業の現場では「見て終わり」になりがちです。2つ目は、営業チームが自社の見込み客を集めて作る自分用の表です。この記事で扱うのは後者です。

同じ意味で「法人リスト」という言い方もよく見かけます。厳密には、法人格を持つ組織を対象にした一覧を指します。個人経営の店舗や診療所は法人でないことがあり、そうした事業者はGoogleマップのほうが見つけやすい場合があります。リスト全体の考え方はリストづくりの全体像で扱っています。

企業リストを数分で作る
Mapsで検索し、ウェブサイトの公開連絡先を集め、CRMで見込み客を整理できます。抽出は毎月200件の店舗まで無料。AIとエクスポートはプランによって異なります。
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368万
日本の企業等の数(2021年6月1日現在、経済センサス‐活動調査)
515万
民営事業所の数(同調査)。店舗や営業所の単位で数えた数字です
123万
卸売業,小売業の民営事業所の数。全産業の23.8%で最多です

日本にはどのくらいの企業があり、業種別にどう分かれますか?

日本には2021年6月1日現在で368万4049の企業等があり、民営事業所は515万6063です。数字は令和3年の調査結果で、出典は総務省・経済産業省の令和3年経済センサス‐活動調査(結果の要約)です。ここでいう「企業等」は、事業を行う法人(外国の会社を除く)と個人経営の事業所をまとめて数えたものです。

この規模を一人で追うことはできないので、「福岡市博多区の歯科医院」「名古屋市の建設会社」のように、地域と業種で区切った企業リストが役に立ちます。業種別の民営事業所数を見ると、どの業種に母数があるかをつかめます。

業種(大分類)民営事業所数(2021年)全産業に占める割合
卸売業,小売業1,228,92023.8%
宿泊業,飲食サービス業599,05811.6%
建設業485,1359.4%
医療,福祉462,5319.0%
生活関連サービス業,娯楽業434,2098.4%
製造業412,6178.0%

この数字を企業リストにどう活かせますか?

上位3産業(卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、建設業)で、民営事業所の44.9%を占めています。この要約に載っているのは件数と金額の集計で、企業名の一覧ではありません。つまり統計は「どの業種にどれだけ母数があるか」を決めるために使い、実際の社名や電話番号は別の入手先で集めます。

たとえば飲食店や小売店を相手にするなら、母数が大きいぶん、市区町村や駅で細かく区切る必要があります。母数の小さい業種なら、都道府県単位でも十分に扱えます。

企業リストはどこで入手できますか?

入手先は大きく5つあり、実在確認なら法人番号公表サイト、電話・ウェブサイト・評価ならGoogleマップが中心です。それぞれ得意な項目が違うため、組み合わせて使います。

  1. 国税庁の法人番号公表サイト:国税庁が運営する公的なサイトで、法人番号の指定を受けた法人等の「商号又は名称」「本店又は主たる事務所の所在地」「法人番号」を検索できます。ダウンロード機能とWeb-APIもあり、都道府県や郵便番号、法人種別で絞れます。
  2. Googleマップ:店舗や事務所の電話番号、ウェブサイト、カテゴリ、評価、クチコミ数が集まります。GoogleはGoogleビジネスプロフィールのガイドラインで、実際に使われている名称、正確な住所やサービス提供地域、中核事業に合うカテゴリを選ぶこと、ビジネスにつきプロフィールは1つにすることを求めています。
  3. 商工会議所や業界団体の会員名簿:特定の地域や業界で実際に活動している事業者を確認できます。範囲は限られますが、地元の信頼を前提にした営業では有効です。
  4. 公的統計:総務省・経済産業省の令和3年経済センサス‐活動調査(結果の要約)のような統計は、市場の大きさを測るために使います。社名は載っていないので、リストの材料にはなりません。
  5. 有料のデータベースやリスト販売:すぐに使える反面、同じファイルを複数の会社が使っている可能性があり、取得した日付の時点で情報が止まります。購入前に、更新頻度と項目の内訳を確認してください。

営業に向く順に並べると、新鮮さと連絡先の取りやすさでGoogleマップが先頭に来ます。法人番号公表サイトは、社名のゆれや本店所在地を確認する「裏取り」に向いています。

入手先得られる主な項目向いている使い方弱点
法人番号公表サイト商号又は名称、本店所在地、法人番号実在確認、正式名称の確認、新設法人の抽出電話番号やウェブサイトは含まれない
Googleマップ店舗名、住所、電話、ウェブサイト、カテゴリ、評価地域と業種で区切った営業リストメールアドレスは表示されない
商工会議所・業界団体会員名、業種、連絡先(団体による)地域密着の営業、紹介の起点網羅性が低く偏りが出やすい
公的統計業種別・地域別の件数と金額市場規模の把握社名の一覧ではない
有料データベース企業名、連絡先、属性(提供元による)短期間でまとまった数を揃える更新日で止まる、更新頻度の確認が必要

企業リストを自分で作るには、どの順番で進めればよいですか?

自作の流れは5手順です。範囲を決め、法人番号で裏取りし、地図データを集め、公開連絡先を足し、整理して更新します。ファイルは買わず、検索条件から作るのが基本です。

1

地域と業種を1つずつ決める

「渋谷区のデザイン会社」「大阪市の運送会社」のように具体的に絞ります。範囲が広すぎると、遠い地域の企業が混ざって営業の無駄が増えます。Googleマップの業種の呼び方はGoogleマップのカテゴリの解説で確認できます。

2

法人番号公表サイトで正式名称と本店所在地を確かめる

都道府県や郵便番号、法人種別で絞り込めます。法人番号は13桁で、社名が似た会社を見分けるときの手がかりになります。法人番号の指定年月日で範囲を指定して検索する機能もあるため、新しい法人を探すときにも使えます。本店の所在地と店舗の場所が異なる場合があるので、住所は後続の工程で突き合わせます。

3

Googleマップから電話番号・ウェブサイト・評価を集める

業種と地域で検索し、結果の1件ごとに名称、住所、電話番号、ウェブサイト、カテゴリ、評価、クチコミ数を取り込みます。1つの検索で表示される件数には上限があるため、区や駅ごとに検索を分けます。

4

各社のウェブサイトが公開している連絡先を足す

Googleマップにはメールアドレスが表示されません。各社のウェブサイトに公開されているメールアドレス、追加の電話番号、SNSへのリンクを確認して加えます。載っている内容は各社のサイトによって異なります。

5

重複を消し、確認し、CRMに入れて定期的に更新する

同じ会社の重複と閉店済みの登録を取り除き、送る前にアドレスを確認します。手順はメールアドレスの確認方法にまとめています。そのうえでCRMに取り込み、少なくとも四半期に1回は同じ検索を再実行して、開業と閉店を反映します。

企業リストには、どの項目を入れておくべきですか?

企業リストには、少なくとも8つの項目を入れておくと使いやすくなります。項目が名前だけだと、後から絞り込みも連絡もできないためです。

項目入れる理由主な入手元
社名(商号)と法人番号同名の会社を見分け、重複を防ぐ。法人番号は13桁法人番号公表サイト
業種・カテゴリ最初の絞り込みの軸になるGoogleマップ
所在地(都道府県・市区町村・郵便番号)訪問、地域別の配信、担当割りに使うGoogleマップ、法人番号公表サイト
電話番号メール以外の連絡手段になるGoogleマップ、各社のウェブサイト
ウェブサイト事業内容の確認と、提案の個別化に使うGoogleマップ
メールアドレス配信の手段。最も古くなりやすい各社のウェブサイトの公開情報
評価とクチコミ数優先順位づけと、最初の一文の材料になるGoogleマップ
取得日と出どころ情報の古さを判断し、後から説明できるようにする自分で記録
企業リストの価値は、新しさと連絡の取りやすさで決まります。連絡手段のない社名は、何度見ても営業につながらない1行です。

企業リスト、法人リスト、営業リストの違いは何ですか?

企業リストは社名の一覧、法人リストは法人格のある組織に限った一覧、営業リストは連絡と優先順位まで整えた一覧です。呼び方は違っても、どれも同じリストの別の段階です。

  • 企業リスト:社名と所在地程度の、1回きりの一覧。まず全体像をつかむ段階です。
  • 法人リスト:株式会社や合同会社など、法人番号のある組織を対象にした一覧。法人番号公表サイトのデータと相性が良い形です。
  • 営業リスト:電話、ウェブサイト、メール、評価、取得日まで持ち、絞り込みとエクスポートができる状態。CRMにそのまま取り込めます。

営業で使うなら、最終的には3つ目の状態を目指します。無料で連絡先を集める方法を比べたい場合は、無料のリードの解説も参考になります。

企業リストの企業に、メールや電話で連絡してもよいですか?

リストに載っている企業へ連絡すること自体は可能ですが、広告宣伝メールは特定電子メール法の対象で、原則として事前の同意が必要です。以下は総務省の「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント」の内容をもとにした整理で、個別の案件は専門家に確認してください。

  • 広告宣伝のために送るメールが対象です。SMSなど、電話番号でメッセージを送るサービスも対象に含まれ、海外から日本に着信するメールも対象です。
  • 原則は、あらかじめ同意した相手にだけ送れるオプトイン方式です。例外として、取引関係のある相手、名刺などで自分のメールアドレスを知らせてくれた相手、自分のメールアドレスをインターネットで公表している団体や営業を行う個人があります。
  • ただし、アドレスの公表とあわせて「広告宣伝メールを送らないでほしい」旨が書かれている場合は、同意なしに送れません。
  • 同意を得て送る場合は、同意の記録を保存します。保存期間は、その記録に係る広告宣伝メールを最後に送った日から1か月です(措置命令を受けた場合は1年)。
  • 送信者の氏名または名称と、受信拒否の連絡先(メールアドレスまたはURL)の表示が必要です。受信拒否の通知を受けたら、以降は送れません。

罰則もあります。送信者情報を偽って送ると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金で、法人の場合は法人にも3,000万円以下の罰金が科されます。通信販売などの個人向けのメール広告には、特定商取引法も適用されます。

B2B営業でもB2Cでも、扱うデータの性質で必要な配慮が変わります。考え方の違いはB2BデータとB2Cデータの法的な違いで整理しています。メールを送らず、電話や訪問、問い合わせフォームを併用する方法もあります。

企業リストづくりで起こりやすい失敗は何ですか?

失敗の多くは、確認不足、範囲の広げすぎ、取得日の欠落、更新しないことの4つです。

  1. 確認せずに送る:無効なアドレスや汎用のアドレスが混ざったまま送ると、エラーで戻るメールが増えます。
  2. 範囲を広げすぎる:10の市と5つの業種を同時に追うと、どれも中途半端になります。まず1つの地域と1つの業種で結果を見ます。
  3. 取得日を残さない:企業は開業と閉店を繰り返します。取得日がないと、いつの情報か分からず、古い行を捨てる判断もできません。
  4. 作りっぱなしにする:1年前の一覧は、すでに様子が変わっています。開業したばかりの企業は新規開業企業のリストの考え方で定期的に拾い直します。
掲載サイトは、企業があることを教えてくれます。 自分のリストは、連絡する方法まで教えてくれます。

Vonselで企業リストを作るには、どうすればよいですか?

VonselはGoogleマップで検索して「開始」を押すだけで、検索結果の企業情報を集められます。地図を動かしながら、ピンに表示される情報より詳しい項目を取り込み、検索の一時停止・再開・保存もできます。Googleマップにはビジネスのメールアドレスが表示されないため、Vonselは利用可能な各社のウェブサイトを確認し、公開されているメールアドレス、追加の電話番号、最大118の対応SNSやプラットフォームへのリンクを探します。見つかる内容は、各社のウェブサイトの公開状況によって異なります。

集めた企業は地図上で見られ、ステージで整理できます。詳細の編集、かんばん、カレンダー、メモ、アクション、タグ、カスタムフィールドも使えます。全体の流れはチュートリアル動画を見ると分かります。無料の抽出は毎月200件の店舗までです。AIやエクスポート、より大きな件数については料金ページで確認してください。

まとめ:

  • 地域と業種を1つずつ決め、法人番号公表サイトとGoogleマップのデータで裏取りします。
  • 各社の公開連絡先を足し、送る前に整理と確認をします。
  • 特定電子メール法のルールを守り、四半期に1回は検索をやり直して更新します。
Vonselで企業リストを作る
Mapsで検索し、ウェブサイトの公開連絡先を集め、CRMで見込み客を整理できます。抽出は毎月200件の店舗まで無料。AIとエクスポートはプランによって異なります。
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参考にした情報源

よくある質問

企業リストとは何ですか?
企業リストとは、企業名、所在地、電話番号、ウェブサイト、業種などを1社1行にまとめた一覧です。掲載サイトのように閲覧するための名簿もあれば、営業チームが地域と業種を絞って作る自分用の表もあります。営業で使う場合は、絞り込み、エクスポート、更新ができる形にしておくと実務で役に立ちます。
企業リストはどこで入手できますか?
主な入手先は、法人番号公表サイト、Googleマップ、商工会議所や業界団体の会員名簿、公的統計、有料のデータベースの5つです。社名と本店所在地の確認には法人番号公表サイト、電話番号やウェブサイトの収集にはGoogleマップが向いています。公的統計は件数の把握用で、社名は載っていません。
企業リストを無料で作る方法はありますか?
あります。法人番号公表サイトは無料で検索とダウンロードができ、Googleマップの情報も誰でも見られます。Vonselの無料の抽出は毎月200件の店舗までです。手作業で書き写すと時間がかかるため、件数が多いときは抽出ツールを使い、メールアドレスは各社のウェブサイトの公開情報から探します。
法人番号公表サイトだけで営業用の企業リストは作れますか?
社名と所在地のリストは作れますが、営業にはそれだけでは足りません。基本3情報は商号又は名称、本店又は主たる事務所の所在地、法人番号で、電話番号やウェブサイトは含まれません。そのため、法人番号公表サイトで実在と正式名称を確認し、連絡先はGoogleマップや各社のサイトで補います。
企業リストと法人リストの違いは何ですか?
企業リストは企業の一覧全般を指し、法人リストは株式会社や合同会社など法人格のある組織に限った一覧を指すことが多い呼び方です。個人経営の店舗は法人リストに入らない場合があります。営業の対象に個人経営の店が含まれるなら、Googleマップなどで補った企業リストのほうが取りこぼしを減らせます。
企業リストの会社にメールを送るのは違法ですか?
送り方によります。広告宣伝メールは特定電子メール法の対象で、原則は事前の同意が必要です。自社のメールアドレスをインターネットで公表している団体や営業を行う個人には例外がありますが、送信お断りの旨が書かれていれば送れません。送信者の名称と受信拒否の連絡先の表示も必要です。個別の判断は専門家に相談してください。
企業リストはどのくらいの頻度で更新すべきですか?
少なくとも四半期に1回、飲食店や小売店のように入れ替わりの多い業種では毎月の更新が目安です。企業は開業、閉店、移転、改称を繰り返します。同じ検索条件をもう一度実行して差分を確認すれば、古い行を捨てて新しい企業を足せます。取得日を項目に入れておくと、古い情報を見分けられます。