メールアドレスの調べ方
企業と担当者の連絡先を、正しく、安全に探す方法
メールアドレスの調べ方を、公式サイト、形式の推測、検索ツール、Googleマップの順に整理します。特定電子メール法、個人情報、到達率の注意点も、公的な情報源とあわせて解説します。
コールドメール
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結論
企業や担当者のメールアドレスは、どうやって調べればよいですか?
メールアドレスの調べ方の基本は、相手の公式サイトで公開されている連絡先を確認し、見つからない場合だけ氏名と社名からの推測と検証に進むことです。公開アドレスなら出所が明確で、特定電子メール法上の扱いも整理しやすくなります。多数の企業を探すなら、Googleマップで事業者を集めて各社サイトの公開メールを読む方法が効率的です。
ここでいうメールアドレスの調べ方とは、取引先の候補になる企業や担当者のビジネス用メールアドレスを探して確かめる作業を指します。自分自身のメールアドレスを確認したい場合は、お使いのメールアプリやアカウント設定の画面に表示されます。
手作業で1社ずつ探す方法と、ツールで一括して集める方法では、向いている場面が違います。表で全体像を示したあと、各方法の手順と、日本で気をつけるべき法律面を説明します。
方法の比較
メールアドレスの調べ方には、どんな方法がありますか?
代表的な調べ方は7つあります。1社だけなら公式サイトの確認で足ります。数十社以上を探す場合は、形式の推測と検証、検索ツール、Googleマップからの収集のどれかを組み合わせるのが現実的です。
手順1
公式サイトからメールアドレスを調べる手順は?
公式サイトでの調べ方は、ドメインの確認、連絡先ページの確認、ページ内検索の3段階です。本人が自分で公開している情報なので、最初に試す価値が最も高い方法です。
- ドメインを確認する。会社概要ページや、ブラウザのアドレス欄から、会社のドメインを控えます。メールアドレスの「@」より右側は、通常このドメインと同じです。
- 連絡先が載るページを開く。「お問い合わせ」「会社概要」「採用情報」「プレスリリース」「特定商取引法に基づく表記」などのページに、連絡先が載っていることがあります。
- ページ内を検索する。パソコンなら、ページ内検索で「@」「メール」「mail」を探すと、見落としを減らせます。
- フォームのみの場合は資料を見る。問い合わせがフォームだけでも、PDFの資料やプレスリリースの末尾に連絡先が載っている場合があります。
- 送信拒否の表示を確認する。アドレスの近くに「広告宣伝メールの送信をお断りします」といった表示がないかを見ます。ある場合は営業目的で送ってはいけません(後述)。
- 出所を記録する。見つけたページのURLと確認日を控えておくと、あとで根拠を示せます。
公式サイトで見つかるのは、多くの場合、問い合わせ窓口の共通アドレスです。担当者個人に届けたい場合は、次の方法に進みます。
手順2
担当者個人のメールアドレスは、形式を推測して調べられますか?
調べられますが、推測しただけのアドレスには送らず、必ず存在を確認してからにします。同じ会社の公開アドレスから形式(姓.名@ドメイン、名の頭文字.姓@ドメインなど)を読み取り、候補を作ります。形式の一覧は会社のメールフォーマット10パターンにまとめています。
メールアドレス検索ツールは、この作業を自動化したものです。大きく4つの段階で動いています。
1
公開情報を集める
企業サイト、公開されているページ、各種リストなどから、すでに公開されているアドレスを集めます。人は転職するため、古いデータは使えなくなっていきます。
2
形式から候補を作る
同じドメインの既知の形式から、氏名に当てはめた候補を作ります。この段階の候補は、まだ仮説です。
3
メールサーバーに確認する
メールを送らずに、受け取り側のサーバーにそのアドレスの存在を問い合わせます。ただし、メール送信の標準規格であるSMTPには、アドレスの確認用コマンドがある一方、情報の漏えいを避けるためにサーバー側で無効にできるとRFC 5321に書かれています。確認できない場合があるのはそのためです。
4
結果にステータスを付ける
「有効」「無効」「判定不能」などの区分で結果を返します。ステータスを示さず、アドレスだけを返すツールは、推測と区別がつきません。
確認していないアドレスは、見込み客ではありません。存在しない宛先への送信が増えるほど、送信元ドメインの評価が下がります。調べたあとの検証は省略しないでください。
日本の法律
公式サイトに載っているメールアドレスに、営業メールを送ってよいですか?
特定電子メール法では、広告宣伝メールは原則としてあらかじめ同意した相手にしか送れません。ただし、ホームページで公表されている団体や営業を営む個人のメールアドレスは、原則としてこのオプトイン規制の例外です。この点は、日本データ通信協会が運営する迷惑メール相談センターの解説で確認できます。
同ページによると、押さえるべき点は次のとおりです。
- 原則はオプトイン。広告宣伝メールは、事前の承諾を得た相手に送るのが原則です(特定電子メール法第3条第1項)。
- 公表アドレスは例外。「お問い合わせ先」や「連絡先」として公表されているアドレス宛なら、同意がなくても、その点だけで法律違反にはなりません(同項第4号)。
- 拒否の表示があれば例外にならない。アドレスと一緒に「送信を拒否する」旨が表示されている場合は、違法な送信になります。
- 表示義務がある。メール本文に送信者の氏名または名称、受信拒否の通知先と、その旨の表示を入れます。送信者の住所、苦情や問い合わせの連絡先も表示します(第4条)。
- 送信元の偽装は禁止。送信者情報を偽った場合や、命令に従わない場合は、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金、法人には3000万円以下の罰金が定められています。
例外に当たる場合でも、表示義務を守り、受信拒否の連絡があった相手には二度と送らない運用が安全です。営業を営んでいない個人のアドレスや、公表されていない経路で入手したアドレスには、この例外は使えません。なお、同ページは、特定電子メール法のほかに、特定商取引法も広告宣伝メールに関わる別の法律として紹介しています。
この内容は一般的な情報であり、法的助言ではありません。個別の事案は、専門家に確認してください。EUの法令との関係は、コールドメールをGDPRに違反せず送る方法と、B2BデータとB2Cデータの法的な違いも参考になります。
個人情報
調べた担当者のメールアドレスは、個人情報にあたりますか?
氏名が読み取れるメールアドレスは、それだけで個人情報にあたります。個人情報保護委員会は、Q&A(Q1-4)で、ユーザー名とドメイン名から特定の個人を識別できる場合(例:kojin_ichiro@example.com)は、そのメールアドレス単独で個人情報に該当すると示しています。
それ以外の場合も、他の情報と容易に照合して個人を識別できるときは、合わせて全体として個人情報になることがあります。つまり「姓.名@会社名」の形式のアドレスをCRMや表計算に保管するときは、個人情報として扱う前提で管理します。保管する項目を必要最小限にし、入手元を記録しておくことをおすすめします。
到達率
調べたメールアドレスに送る前に、何を確認すべきですか?
最初は少量だけ送り、宛先不明の戻りと迷惑メール報告の数を見てから増やします。Gmailは送信者のガイドラインで、Postmaster Toolsで報告される迷惑メール率を0.10%未満に保ち、0.30%以上にしないことを求めています。詳しくはGmailヘルプのメール送信者のガイドラインをご覧ください。
推測しただけのアドレスは、存在しない宛先を増やし、評価を下げる原因になります。
- アドレスの出所(公式サイトのURLなど)を記録している。
- 送信拒否の表示がないことを確認した。
- 存在確認の結果が「有効」で、キャッチオールではない。
- メール本文に、送信者の名称、住所、連絡先、受信拒否の方法を入れた。
- 最初は少量だけ送り、反応と戻りを確認してから増やす。
まとめて調べる
地域の企業のメールアドレスを、まとめて調べるには?
Googleマップで事業者を集め、各社の公式サイトに公開されているメールアドレスを読み取る方法が効率的です。Googleマップは店舗名、電話番号、住所、ウェブサイトを表示しますが、メールアドレスは表示しません。一方で、掲載情報から公式サイトにたどれる事業者は多く、そのサイトにメールアドレスが公開されていることがあります。
Vonselはこの流れで動きます。Googleマップで検索して「Start」を押すと、地図を探索しながら検索結果の店舗を収集します。そのうえで、アクセスできる事業者のサイトを調べ、公開されているメールアドレス、追加の電話番号、最大118種類の対応SNSやその他プラットフォームへのリンクを探します。得られる内容は各サイトの公開状況によるため、メールが載っていない事業者もあります。
集めた事業者は、地図上でステージ別に管理でき、カンバン、カレンダー、メモ、タグ、カスタム項目も使えます。抽出は毎月200件の店舗まで無料です。AIやエクスポートの範囲はプランによって異なるため、詳しくは料金ページで確認してください。操作の流れはチュートリアル動画で見られます。
この方法で集めたアドレスも、前の章で説明した確認と、特定電子メール法の表示義務の対象です。出所がサイトの公開情報であることを記録しておけば、あとで根拠を説明しやすくなります。Googleマップ全般のデータの扱いはGoogleマップのスクレイピングとGDPRも参考になります。
数を増やす前に、10件だけ手作業で確かめることをおすすめします。公式サイトの公開情報と、集めたアドレスが一致するかを見れば、その方法の精度が自分の業種でどの程度かを、費用をかけずに把握できます。
選び方
フリーランス、代理店、中小企業は、どの調べ方を選べばよいですか?
必要な件数と、調べたあとの作業で選びます。どの場合も、最後にやることは同じで、リストを作り、確認し、相手に合った文面を書き、反応を記録することです。
- 週に数件のフリーランス。公式サイトの確認と、形式の推測、存在確認で足ります。表計算で管理できる規模です。
- 都市や業種単位で営業する代理店・営業チーム。件数が多く、電話番号やウェブサイトなどの情報も同時に必要です。Googleマップからの収集とCRMを組み合わせると、つなぎ合わせの手間が減ります。
- 地元のお客様を増やしたい中小企業。連絡したい事業者を地図から選び、公開された連絡先に少量ずつ連絡する進め方が向いています。
調べ方の選択に迷うときは、「何件必要か」「担当者個人まで必要か」「調べたあとにどこで管理するか」の3点を先に決めてください。
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Googleマップで検索し、ウェブサイトの公開連絡先を集め、CRMで見込み客を整理できます。抽出は毎月200件の店舗まで無料。AIとエクスポートはプランによって異なります。
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