自販機の設置場所の探し方: Googleマップで候補リストを作る方法
自販機の設置場所に向いている施設はどこか。日本の自販機市場はいまどんな状況か。Googleマップの検索結果を、電話できる候補リストに変える方法と、見極め、提案、契約、勧誘への備えまでをまとめました。
ユースケース
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自販機の設置場所は、どうやって見つけるのでしょうか。自販機の設置場所は、Googleマップで業種と市区町村を絞って検索し、ジム、物流倉庫、クリニック、整備工場など、毎日人が出入りする施設を名前付きのリストにして探します。営業時間と規模で候補を絞り、書面を添えて責任者に提案し、契約が決まるまでの経過をCRMに記録します。
設置場所の候補
自販機の設置場所には、どんな施設が向いていますか?
向いているのは、人が一定の時間とどまり、近くに飲み物や軽食を買える店が少ない施設です。ジム、物流倉庫、クリニック、整備工場、コインランドリー、賃貸マンション、ビジネスホテルなどが当てはまります。来場者の数が多いかどうかより、毎日同じ人が通うかどうかを見ます。
日本の自販機市場は、すでに成熟しています。日本自動販売システム機械工業会が公表したデータによると、2025年12月末の設置台数は約388万台で、うち飲料自販機は約218万台でした。ピークだった2013年は約509万台(うち飲料約267万台)で、そこから大きく減っています(出典はマネー現代の記事)。設置台数が多い市場では、空いている良い場所は多くありません。だから、既存の機械がない施設を探す作業が重要になります。
下の表は、施設の種類ごとに、向いている理由、Googleマップの検索例、最初に確認することをまとめたものです。理由の列は筆者の考え方であり、実際の利用状況は施設ごとに異なります。
すでに他社の機械が置かれている施設や、補充に通えない遠い場所は避けましょう。同じ考え方は、ほかの設置型ビジネスにも使えます。ATMの場合は、ATM設置ビジネスの設置場所の探し方で、日本の事情に合わせて整理しています。
手順
Googleマップで、自販機の設置場所リストを作るにはどうすればよいですか?
リストを作るには、一つの地域で一つの業種を検索し、表示された事業所の情報を取り込み、業種を変えて繰り返します。完成したリストは、名称、住所、電話番号、ウェブサイト、評価が並んだ表で、並べ替えや絞り込みができます。
- 1日で回れる範囲を決めます。たとえば「福岡市博多区」のように、市区町村や区の単位で区切ります。機械の距離が近いほど補充の移動が短くなるので、範囲は狭めにします。
- 検索は、業種ごとに一つずつ行います。「福岡市博多区 物流センター」、次に「福岡市博多区 24時間ジム」、最後に「福岡市博多区 コインランドリー」と分けます。まとめて検索すると、結果が混ざって絞り込みにくくなります。業種名の選び方は、Googleマップのカテゴリの仕組みが参考になります。
- 検索結果を取り込みます。無料のVonsel Chrome拡張機能は、通常のGoogleマップ検索の結果を読み取り、事業所ごとに名称、電話番号、ウェブサイト、住所を保存します。レビューのデータも取り込めます。
- 連絡先を補います。公開されているウェブサイトの連絡先を集めて、代表電話ではなく、オーナーや担当者に直接つながる手段を探します。住所を地点として整理したいときは、Googleマップから住所を抽出する方法を見てください。
- リストを開き直して、広げます。後から同じ検索に戻って、結果を足したり、別の地域を加えたりできます。書き出した後も、リストは何度でも編集できます。
操作の流れを先に見たい方は、抽出の手順を紹介するビデオチュートリアルをご覧ください。地域ごとの事業所の探し方は、どの地域でも地元の事業所を探す方法にまとめています。
無料の範囲で試してから、必要なら有料プランを検討できます。各プランが無料の抽出に何を加えるかは、料金ページで確認してください。
見極め
電話や訪問の前に、設置場所の候補をどう見極めますか?
候補の見極めは、Googleマップに載っている手がかりを読み、あとで現地と責任者に確認する、という順番で行います。マップには利用者数も正確な人通りも出ません。表の手がかりは目安として使い、事実として扱わないでください。
最初の連絡では、四つのことを聞きます。普段の1日にどれくらいの人がいるか、勤務や営業の時間はどうか、すでに自販機や売店があるか、そして設置の可否を誰が決めるか。この四つの答えで、二度目の話し合いをする価値があるかどうかがわかります。
提案
誰に、どのように提案すればよいですか?
小さな事業所なら、オーナーに直接話します。大きな施設では、施設管理、総務、不動産の管理会社が窓口になることが多く、決めるのが別の人であることもあります。最初に、自分が引き受ける仕事を伝えます。機械の設置、商品の補充、点検、故障の対応は自分が行い、施設側は場所を提供するだけです、と説明します。
最初のメッセージは短く、その施設に合わせた内容にします。コインランドリー、整備工場、ジムでは、決める人が現場にいることが多いので、混まない時間に訪問するのが近道です。連絡のつきにくい相手には、事業者の責任者に直接連絡する方法が役立ちます。
最初の一文の例:「突然のご連絡で失礼いたします。このエリアで自動販売機の運営をしております、(社名)の(氏名)と申します。御社の近くで設置場所を探しております。機械の設置、補充、点検は当方で行い、スペースだけお貸しいただく形です。今週、ご提案の資料をお持ちしてもよろしいでしょうか。」
先方がためらう場合は、お試し期間を提案し、思ったように動かなかったときの撤去の手順を先に決めておきます。撤去の手順が決まっていれば、先方の心配が減り、承諾をもらいやすくなります。
契約
設置場所の契約書には、何を書いておくべきですか?
設置場所の取り決めは書面にして、場所、金額、期間、撤去の方法まで書きます。口頭の約束は、担当者が替わっただけで通らなくなることがあります。本格的に展開する前に、ひな形を弁護士などの専門家に確認してもらうと安心です。
- 設置の場所:機械を置く正確な位置、電源の取り方、扉の開閉や搬入に必要な空き。
- オーナーへの条件:売上の一部を渡すのか、定額の使用料か、渡さないのか。支払いの時期と方法。
- 電気代:誰が負担するのか、どのように精算するのか。
- 期間と解約:契約の長さ、双方が終了する方法、解約から機械の撤去までの日数。
- 独占の有無:同じ種類の他社の機械を、同じ施設に置けるかどうか。
- 補充と立ち入り:補充の日、入れる時間帯、故障したときの連絡先、空き容器の回収の扱い。
- 責任と保険:破損、盗難、商品の事故が起きたとき、誰が負担するのか。
運営側と施設側の取り分に、決まった標準はありません。施設ごとに交渉して、その結果をCRMの見込み先の記録に残してください。
注意
「設置場所を紹介します」という勧誘は、信用してよいですか?
お金を払えば設置場所を紹介するという勧誘は、契約前に慎重に確認してください。消費者庁の特定商取引法ガイドによると、業務提供誘引販売取引とは、「仕事を提供するので収入が得られる」という口実で人を誘い、仕事に必要だとして商品などを売り、金銭の負担を負わせる取引です(法第51条)。
同じガイドには、事業者の義務と、利用者を守る決まりが示されています。契約前の概要書面と契約後の契約書面の交付、事実と違うことを告げる不実告知の禁止、法定書面を受け取った日から20日以内のクーリング・オフなどです。詳しくは消費者庁の特定商取引法ガイドを読んでください。ただし、このガイドの例に自動販売機は挙がっていません。設置場所の紹介がこの類型に当たるかは、契約の実態によって変わります。判断に迷うときは、署名や支払いの前に、消費生活センターや専門家に相談してください。
契約の前に、次の点を確認しましょう。
- 書面(概要書面や契約書)を求めて、署名や支払いの前に最後まで読みます。
- 収入の見込みを示されたら、その根拠になる資料を求めます。
- あいまいな約束ではなく、実際に入れる設置先の名称と住所を聞きます。
- 自分で探す場合と比べます。Googleマップで地域の候補リストを作るのに必要なのは時間だけで、掲載料は要りません。
ルール
企業に連絡して提案するときに、気をつけるルールはありますか?
電話や訪問での営業は、メールと考え方が異なります。以下は一般的な情報であり、法律上の助言ではありません。具体的な場面は、専門家に確認してください。
- 電話:消費者庁の特定商取引法ガイドでは、電話勧誘販売の適用除外として「営業のため、又は営業として締結するもの」が示されています(法第26条)。事業者向けの提案は、この電話勧誘販売の規制の対象外になりますが、前の章の業務提供誘引販売取引など、別の類型が関わる場合があります。
- メール:広告・宣伝のメールには特定電子メール法が関わります。総務省の案内では、事前に要請や同意のあった相手、取引関係にある相手、所定の条件で連絡先を公表している団体や個人事業者などを除き、送信してはならないとされています(第3条)。送信者の氏名または名称と、受信拒否の連絡先の表示も必要です(第4条)。
- 受信拒否:同じ案内によると、送らないでほしいという連絡を受けた後は、メールを送り続けることはできません。
メールで連絡する場合は、法律上の扱いが相手と状況によって変わります。送る前に、上の総務省のページを確認しておきましょう。
管理
機械を置くまでの間、候補とのやり取りをどう管理しますか?
やり取りをすべて記録し、候補ごとに次の一歩を決め、地図の上で地域ごとにまとめると、営業が途切れません。最初の連絡で承諾が出る施設は多くないため、成果を分けるのは、決まった間隔で続けるフォローです。
候補ごとに、未連絡、連絡済み、訪問の約束あり、契約書を送付、契約済み、見送り、といった段階を付けます。決める人の名前、営業の時間、既存の機械についての答えは、メモに残します。VonselのCRMは候補を地図の上に表示するので、補充のルートを組みやすい地域が一目でわかります。
候補の探し方を広げたいときは、Googleマップのデータを使った見込み客開拓もあわせて読んでください。一つの地域が埋まったら、次の地域で同じ手順を繰り返します。場所を探し、見極め、記録する手順を再現できることが、一度の幸運な設置より価値を持ちます。
いちばん良い設置場所は、いちばん混む場所ではありません。名前を挙げられ、連絡がつき、通って補充できる場所です。