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ATM設置ビジネス: 設置場所の選び方と探し方

現金需要のある施設のうち、ATMの設置先に向いているのはどこか。日本の現金とATMのデータは何を示しているのか。そしてGoogleマップから、順位付きの設置候補リストを作る方法を解説します。

主なポイント
  • ATM設置ビジネスは設置場所で決まります。セブン銀行のATMは、セブン-イレブンのほか、スーパー、商業施設、病院、駅、空港、工場、サービスエリアなどに置かれています。
  • 日本では金融機関やATM運営会社が機械を運営し、施設が場所を提供する形が中心です。個人が機械を買って自由に運営できるとは限らないので、提携先と条件を先に確認します。
  • キャッシュレス決済比率は2023年に39.3%(前年比3.3ポイント増)ですが、ATMなどによる現金の引き出しも残っています。需要は施設ごとに確かめます。
  • Googleマップで業種と市区町村を絞れば、半日で設置先候補の順位付きリストを作れます。既存のATMを外し、オーナーに書面の条件で提案します。
  • 設置スペースは0.8m×0.8m、合計約460kg(セブン銀行の資料のType 3の例)。搬入経路、床の耐荷重、電源、通信回線も確認が必要です。

ATM設置ビジネスとは何ですか?設置場所はどこを選ぶべきですか?

ATM設置ビジネスとは、店舗や施設のスペースにATMを置いてもらい、利用に応じた手数料収入を得る事業です。成否を分けるのは設置場所で、人通りが多く現金需要のある商業施設、病院、駅、観光地などが候補になります。候補はGoogleマップで業種と地域を絞って検索し、名前の付いたリストにしてから、オーナーに提案します。

日本では、銀行などの金融機関がATMを運営し、店舗や施設が場所を提供する形が一般的です。セブン銀行は法人向けに「ATM設置のご提案」という資料を公開しており、ATMの寸法、重量、設置の流れ、売上金入金などのサービスを設置先に案内しています。つまり、機械を買って並べる仕事というより、運営会社と設置先をつなぐ仕事の比重が大きい市場です。

規模の目安として、セブン銀行の公開資料では、ATM設置台数は28,536台、年間の取引件数は1,122百万件、1台あたり1日平均109.2件とされています。これは同社全体の平均で、個別の設置先で同じ数字になるとは限りません。それでも、設置場所の選び方で利用件数が大きく変わることは想像できます。

多くの解説は、向いている施設の一般的な一覧で終わります。「商業施設」や「病院」を、自分の担当エリアにある名前の付いた施設の順位付きリストに変える作業は、その先にあります。この記事では、その手順を順に説明します。

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Googleマップで検索し、公開されているウェブサイトの連絡先を集めて、見込み先をCRMで整理できます。無料の抽出は月200件まで。AIとエクスポートはプランによって異なります。
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ATMの設置場所にはどの施設が向いていますか?

ATMの設置場所に向いているのは、人の出入りが多く、現金を使う場面がある施設です。セブン銀行の法人向けFAQには、全国のセブン-イレブンに加えて、スーパーマーケット、地下街、商業施設、学校、病院、空港、駅、工場、サービスエリアなどに設置されていると書かれています。下の表は、この一覧を検索しやすい形にしたものです。

表の「向いている理由」は、立地についての仮説です。必ず現地を見て、オーナーに聞いて確かめてください。なお、セブン-イレブンのように全店にATMが設置されているチェーンもあるため、コンビニは新規の提案先としては候補が限られます。

施設の種類向いていると考えられる理由Googleマップの検索例提案前に確認すること
ショッピングセンター・商業施設滞在時間が長く、買い物の途中で現金が必要になる場合がある「ショッピングセンター 福岡市」館内に既存のATMがあるか、運営管理会社が決裁するか
スーパーマーケット日常の買い物で来店頻度が高い「スーパーマーケット 名古屋市」出入口付近に空きスペースがあるか、すでにATMがあるか
病院・クリニック付き添いや面会の人が現金を必要とすることがある「総合病院 札幌市」共用スペースの使い方、時間外の運用
駅・空港・観光地周辺旅行者や訪日客など、地元の口座を使いにくい利用者が多い「観光案内所 京都市」「道の駅 長野県」施設の管理者の承諾、多言語対応の要否
旅館・ホテル・温泉施設宿泊客が売店や外湯などで現金を使う場面がある「旅館 別府市」「温泉 箱根町」ロビーの管理者、夜間の利用と防犯
工場・物流センター勤務する人が日常的に出入りし、周辺に金融機関が少ない場合がある「工業団地 愛知県」「物流センター 大阪府」勤務シフト、敷地内に入れる時間、保守担当者の入館手続き
飲食店・居酒屋現金のみの店では、会計前に現金を引き出したい人がいる「居酒屋 大阪市」スペースが狭いことが多く、設置の寸法条件を満たすか

施設の中のどこにATMを置けばよいですか?

施設の中では、お客様の自然な動線に沿った、明るく見つけやすい場所を選びます。多くの場合は出入口の近くかレジの近くです。ただし、日本ではATMは大型で重く、設置には条件があります。セブン銀行の提案資料に載っているType 3の例では、筐体が約350kg、ブースが約110kg、合計約460kgで、0.8m×0.8mの設置面積に対して1平方メートルあたり約718kgと記載されています。

この資料のType Rは合計約415kg(約648kg/平方メートル)、Type 4は合計約393kg(約614kg/平方メートル)と記載されています。機種や地域によって異なるため、数字は目安として受け取り、最終的には運営会社の現地調査で確認してください。候補ごとに、次の五つを確認します。

  1. すでに稼働しているATMはありますか。同じ地域を地図で「ATM」と検索し、一度は現地を歩いて確かめます。2台目は同じ需要を分け合ってしまいます。
  2. お客様は現金が必要になるほど滞在しますか。病院、旅館、商業施設は滞在が長くなりやすい一方、通り抜けるだけの場所は需要が弱いかもしれません。
  3. 設置場所は見つけやすく、安全ですか。照明や防犯、カウンターからの見通しがよいと、機械もお客様も守れます。
  4. 搬入と保守ができますか。重量のある機械を運べる経路、床の耐荷重、電源、通信回線、営業時間内に保守担当者が入れるかを確認します。
  5. 決裁できるのは誰ですか。チェーン店や賃貸物件では、店長ではなく本部や貸主の承諾が必要な場合があります。

2026年の日本でも、現金とATMの需要は十分に残っていますか?

はい。現金の割合は下がり続けていますが、ゼロではなく、ATMで現金を引き出す人は今も多くいます。キャッシュレス推進協議会の「キャッシュレス・ロードマップ2024」によると、2023年の日本のキャッシュレス決済比率は39.3%に達し、前年から3.3ポイント上昇しました。同協議会は、2030年には50%に到達する可能性があるとも述べています。

つまり、現金で払う割合は年々小さくなっています。一方で、同じ資料は、全国銀行協会の調査として、個人口座全体のキャッシュレスによる払出し比率が57.6%だったと紹介し、ATMなどによる現金の引き出しも一定の割合を占めていると書いています。数字は2023年の全国平均で、地域や年齢による差までは示していません。

立地の考え方としては、現金需要が残りやすい場所を狙うことになります。例えば、観光地や旅館のように利用者が地元の口座を使いにくい場所、病院や工場のように周辺に金融機関が少ない場所は、仮説として検討する価値があります。ただし全国平均からは一つの通りの需要まではわかりません。実際に訪れて確認し、運営会社が示す想定件数とも照らし合わせてください。

GoogleマップでATMの設置候補を探すにはどうすればよいですか?

業種と市区町村を一つずつ選び、検索結果をすべて取り込み、順位を付け、すでにATMがある場所を外します。半日ほどの作業で、名前の付いたリストが手に入ります。

  1. 業種と狭い地域を決めます。例えば「ショッピングセンター 福岡市」や「旅館 別府市」のように、1日で回れる範囲から始めます。広い地域を扱うときは、市区町村ごとに分けて検索します。カテゴリの選び方は、Googleマップのカテゴリの仕組みが参考になります。
  2. 検索結果を取り込みます。Vonselは、地図を動かして探索しながらGoogleマップの事業者情報を集め、利用できる事業者のウェブサイトを開いて、公開されているメールアドレスや追加の電話番号を探し、CRMの地図上に表示します。見つかる情報は、各ウェブサイトが公開している内容次第です。
  3. 見える手がかりで順位を付けます。レビュー数は人の出入りのおおまかな目安、営業時間は現金が必要になる時間帯の目安、電話番号やウェブサイトは連絡先の手がかりです。いずれも取引データではなく、あくまで代わりの指標です。混雑する時間帯を見たいときは、混雑する時間帯の抽出も役立ちます。
  4. 既存のATMを確認します。同じ地域で「ATM」を地図検索し、すでに設置済みの場所に印を付けます。地図には施設内のATMがすべて載るわけではないので、現地でも確認します。
  5. ルートでまとめます。地図表示で近い施設をまとめると、訪問や保守担当者の移動が短く済みます。
  6. オーナーに連絡します。順位の高い候補から訪問または電話し、結果と次の一手をCRMに記録します。

抽出の手順を先に見たい方は、ランディングページのチュートリアル動画をご覧ください。各プランに含まれる内容は料金ページで確認できます。

施設の種類の一覧は誰でも作れますが、資産になるのは、あなたの地域の名前の付いた順位付きリストのほうです。

ATM設置1台の収益はどう見積もればよいですか?

1台の見積もりは、設置先として受け取る条件、利用件数、固定費の三つを、運営会社の見積もりと自分の調査で埋めて計算します。ブログの平均値で埋めてはいけません。公開されている平均はありますが、条件は設置先ごとに違います。

1台あたりの項目数字の出どころ
設置先が受け取る条件(手数料の取り分、賃料など)ATM運営会社の見積書と契約書案。口頭ではなく書面で確認する
1日あたりの利用件数運営会社の想定値と、似た施設の実績。参考値としてセブン銀行の全国平均は1台1日109.2件だが、設置先での保証ではない
設置費用と撤去費用運営会社の提示条件。誰が負担するかを契約書で確認する
電気代と通信回線施設側の契約と、運営会社が求める条件
現金補充と障害対応担当者、対応時間、連絡先を契約書で確認する
スペースと搬入運営会社の現地調査。セブン銀行の例では0.8m×0.8mの設置面積で合計約460kg(Type 3)

運営会社が最低限の利用件数や条件を示したら、逆算します。その件数に届くには、周辺にどれだけの人が来る必要があるか。その施設の規模で現実的か。答えが「とても忙しい日だけ」なら、見送ります。

順位付きリストが役に立つのは、この場面です。業種ごとにレビュー数と営業時間で並べ替えられれば、有望な数か所に最初の1か月を使えます。

ATMの設置をオーナーに受け入れてもらうにはどう提案しますか?

まず、オーナーが得るものから話します。来店のきっかけになること、利用に応じた手数料の取り分(条件がある場合)、売上金入金などの法人向けサービスです。条件は簡潔に書面にまとめます。オーナーが首を縦に振るのは、わかりやすい条件が示されたときです。

セブン銀行の提案資料は、設置先向けのサービスとして、セブン-イレブンなどにあるATMで店舗の売上金を入金できる「売上金入金サービス」を紹介しています。運営会社ごとに法人向けのサービスは異なるため、自分が提案する会社の資料で同じような機能があるかを確認しておくと、オーナーへの説明が具体的になります。

  1. 忙しくない時間帯に訪問します。オーナーか責任者を呼んでもらい、条件を紙で見せます。
  2. 候補が多いときは先に電話します。短い電話で訪問の約束を取ります。メッセージで追うなら、30-30-50ルールが役立ちます。
  3. 決裁者を確認します。チェーン店では本部の承諾が必要な場合があります。個人経営の店なら、その場で話が進むこともあります。
  4. 建物の貸主を確認します。賃貸の場合、機械を固定する前に貸主の承諾が必要になることがあります。

宿泊施設や観光地のオーナーに近づくときは、ホテルと観光業への営業のコツも参考になります。

日本でATM設置ビジネスをするとき、契約前に何を確認すべきですか?

日本では、預金の引き出しを扱うATMは金融機関やATM運営会社との提携が前提になると考えてください。この記事では法令の解釈には踏み込みません。個人が機械を購入し、自分で手数料を決めて運営する米国型のモデルを、そのまま持ち込めるとは限りません。契約前に、提携先の運営会社と弁護士に条件と必要な手続きを確認してください。

契約前に確認すること理由
提携する金融機関またはATM運営会社預金の引き出しを扱うため、運営の責任主体と審査の有無を最初に確認する必要がある
契約期間、解約、撤去の条件施設が閉店や改装をしたときに、機械の撤去費用や違約金が発生しないか確認する
防犯と夜間の運用照明、見通し、営業時間外の利用が機械とお客様の安全に関わる
保守と障害時の連絡誰がいつ現金を補充し、故障時に何時間以内に対応するかを決めておく
貸主や管理組合の承諾賃貸物件や共用部分では、施設のオーナーだけでは決められないことがある

候補リストを作るときは、Googleマップに公開されている事業者情報を扱います。個人の連絡先は集めず、法人向けの営業連絡に使う範囲にとどめ、利用規約の考え方はGoogleマップのスクレイピングは合法ですかで確認できます。

ATM設置先のリサーチを、ほかの事業者向けに販売できますか?

はい。リストが具体的で新しければ、仕事になります。設置先を増やしたい運営会社も、結局は場所を探さなければなりません。施設名、電話番号、営業時間、レビュー数、地図がそろった一覧は、そのまま成果物になります。

同じ手法は、ほかの置き型ビジネスにも使えます。自動販売機の設置場所の記事も参考にしてください。データを収益につなげる別の形は、Googleマップデータで稼ぐ7つの方法で紹介しています。

発信は慎重にしてください。売るのは調査と紹介の作業であり、収入の保証ではありません。収益は設置先ごとの条件と、各運営会社の契約で決まります。優先順位の付け方はGoogleマップデータを使った見込み客開拓にもまとめています。

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よくある質問

ATM設置ビジネスとは何ですか?
ATM設置ビジネスとは、店舗や施設のスペースにATMを置いてもらい、利用に応じた手数料収入を得る事業です。日本では銀行などの金融機関やATM運営会社が機械を運営し、施設側が場所を提供する形が中心です。そのため、運営会社と設置先をつなぐ候補リスト作りや提案の仕事も、事業の大切な一部になります。
ATMの設置場所に向いているのはどんな施設ですか?
人の出入りが多く、現金を使う場面がある施設が向いています。セブン銀行の公開資料では、セブン-イレブンのほか、スーパー、地下街、商業施設、学校、病院、空港、駅、工場、サービスエリアなどに設置されています。ただし、すでにATMがある施設も多いので、提案前に必ず現地で確認してください。
個人や小さな会社でもATMを設置できますか?
預金の引き出しを扱う機械のため、金融機関やATM運営会社との提携が前提になると考えてください。米国のように機械を買って自由に手数料を設定できるとは限りません。設置を希望する施設側であれば、セブン銀行のように法人向けの設置の提案資料を公開している会社に条件を問い合わせるのが現実的です。
ATMを置くと施設側にはどんなメリットがありますか?
考えられるのは、来店のきっかけになること、利用に応じた手数料の取り分、売上金入金など法人向けサービスの利用です。ただし、取り分や費用は運営会社ごとに条件が異なります。数字は公開資料にない限り推測せず、見積書や契約書の案を書面で受け取り、設置費用、電気代、撤去条件まで含めて比較してください。
ATMの設置にはどれくらいのスペースが必要ですか?
セブン銀行の提案資料では、機種により異なります。例えばType 3は筐体が約350kg、ブースが約110kg、合計約460kgで、0.8m×0.8mの設置面積に対し1平方メートルあたり約718kgと記載されています。床の耐荷重、搬入経路、電源、通信回線も必要になるため、設置前に運営会社の現地調査で確認します。
日本でもまだATMの需要はありますか?
あります。キャッシュレス推進協議会によると、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%で、前年から3.3ポイント上昇しました。上昇傾向にある一方で、全国銀行協会の調査では個人口座全体のキャッシュレスによる払出し比率は57.6%にとどまり、ATMなどによる現金の引き出しも一定の割合を占めています。
ATMの設置候補はどうやって探せばよいですか?
Googleマップで業種と市区町村を一つずつ選び、検索結果の店名、住所、電話番号、ウェブサイト、評価、レビュー数を一覧にします。次に「ATM」で同じ地域を検索して設置済みの場所を除き、レビュー数や営業時間で順位を付けます。VonselのChrome拡張機能なら、この一覧を地図とCRMにまとめられます。
ATM設置の収入はいくらくらいですか?
設置先の条件、利用件数、手数料の取り分、固定費で変わるため、一概には言えません。参考になる公開値として、セブン銀行の1台あたり1日平均の取引件数は109.2件ですが、これは全国の平均であり、個別の設置先で保証される数字ではありません。運営会社から利用見込みと条件を書面でもらい、自分の数字で試算してください。

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