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CRM無料の選び方。見るべき6つの制限と、空っぽにしない顧客リストの作り方

無料プラン、トライアル、スプレッドシート。それぞれの違いと、登録前に確認したい6つの制限、そして実際に連絡できる見込み客の集め方をまとめました。

この記事のポイント
  • 「CRM 無料」は4種類に分かれます。無料プラン、無料トライアル、スプレッドシート、大きな製品の無料枠です。壊れ方がそれぞれ違います。
  • 登録前に6つの制限を確認しましょう。ユーザー数、レコード数、パイプライン、自動化、エクスポート、ブランド表示です。
  • Googleスプレッドシートは2,000万セルまで保存できます。顧客管理で行き詰まる原因は、容量よりもリマインダーや履歴といった仕組みの不足です。
  • 広告宣伝メールは特定電子メール法のオプトイン方式の対象です。ただし、アドレスをウェブで公表している法人や営業中の個人には、同意なしで送れる例外があります。
  • 取引先の担当者名も個人情報保護法上の個人情報です。リストの管理方法は、ツールを選ぶ前に決めておきましょう。

CRM無料とは、費用をかけずに使える顧客管理ソフトのことで、多くは利用者数や件数に上限がある無料プランです。トライアル、スプレッドシートを指す場合もあります。選ぶ基準は、最初の1年で上限に届かないこと、そして実際に連絡できる見込み客で埋められることです。

この一文の裏に、本当の判断ポイントがあります。顧客関係管理(CRM)とは、顧客や市場から集めた情報を一元化し、売上の拡大につなげる経営手法のことです。そのためのCRMシステムは、ウェブサイト、電話、メール、ソーシャルメディアなど、さまざまなチャネルからデータを集めます。無料版でも役割は同じですが、どこかに天井があります。その天井を、業務の流れを作り込む前に見つけておくことが大切です。

「顧客管理 無料」で検索すると、上位にはツールの一覧記事が並びます。この記事では、どんな無料CRMでも見極められる基準、午後だけで終わる立ち上げ手順、そして一覧記事に載らない「何を入れるか」を、日本の営業の実情に合わせて説明します。

無料のCRMには、どんな種類がありますか?

大きく4種類あります。無料プラン、無料トライアル、スプレッドシート、そして大きな製品に付いてくる無料枠です。料金ページでは似て見えますが、3か月たつと使い心地はまったく変わります。

最初の無料プランは、フリーミアムというビジネスモデルに沿っています。基本的な機能は無料で提供し、高度な機能には料金を課す仕組みです。小規模な会社が最もよく選ぶ方法であり、上限をきちんと読むことが最も大切な種類でもあります。

種類手に入るもの行き詰まる点向いている人
無料プラン期限のない、基本的な連絡先と案件の管理ユーザー数、件数、機能に上限。有料への誘導一人で営業する人、少人数のチーム
無料トライアル期間限定で全機能を試せる期限が来るとデータごと有料プランに移る購入を前提にした試用
スプレッドシート自分で設計できる行と列リマインダー、段階、履歴は自作しないと存在しない進行中の見込み客が数十件まで
地図型CRMの無料プラン地図上のリード、段階、メモ、集め方まで保管できる店舗数に上限地域の飛び込み、訪問営業

表は優劣を示すものではありません。購入予定のソフトを試すなら、無料トライアルは妥当な方法です。失敗するのは、壊れ方を知らないまま種類を選んでしまうときです。

無料のCRMを選ぶ前に、どんな制限を確認すべきですか?

確認する制限は6つです。ユーザー数、レコード数、パイプライン、自動化、エクスポート、ブランド表示。このうち1つでも普段の業務を妨げるなら、値段にかかわらず、そのプランは「無料」ではありません。

  1. ユーザー数。何人までログインできますか? 自分一人なら足りる無料プランでも、アルバイトの事務スタッフが加わると足りなくなることがあります。
  2. レコード数。連絡先、会社、店舗をいくつまで保管できますか? 1年で現実的に追加する件数を数え、その2倍で見積もりましょう。
  3. パイプラインと段階。サービス別、地域別、取引先別にパイプラインを分けられますか? 1本に固定されていませんか?
  4. 自動化とリマインダー。CRMの価値は「次に誰へ連絡すべきか」を教えてくれることです。リマインダーが有料なら、中心の機能にお金を払うことになります。
  5. エクスポート。すべてのデータを標準的な形式(CSVなど)で書き出せますか? できないなら、乗り換えるとき入力した情報をすべて失います。
  6. ブランド表示と送信。無料プランだと、メールに提供元のフッターが入ったり、送信数に制限があったりしませんか?

検討中のプランの横に、答えを書き出してみてください。そのうえで、どの料金ページにも載っていない7つ目の質問を足します。「誰がデータを入れるのか」です。CRMは中に入っている見込み客の質で価値が決まります。データの入手方法は、選定と同時に考えるべきです。

無料のCRMを、実際に連絡できる地域のリードで満たしませんか
Googleマップで検索し、ウェブサイトに公開されている連絡先を集め、CRMで見込み客を整理できます。無料プランから始めて、足りなくなったときだけ広げれば大丈夫です。
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スプレッドシートやエクセルは、無料の顧客管理として使えますか?

見込み客のリストが短いうちは十分に使えます。ただし、案件が増えていくパイプライン管理には向きません。容量は問題になりません。Googleドライブのヘルプによると、Googleスプレッドシートで作成したスプレッドシートは2,000万セルまで保存できます。20列なら約100万行にあたります。

行き詰まるのは動きの部分です。表計算は「見積書を出して5日たちました」と教えてくれません。段階をカンバン形式で見せることも、通話の履歴を残すこともしません。数式や色分けで似せることはでき、実際にそうしている人も多くいます。ただし、手間はあなたの時間で払うことになります。Googleマップの結果をシートにまとめる方法は、Googleマップの結果をGoogleスプレッドシートにエクスポートする方法で解説しています。

進行中の案件をすべて頭の中で言えるなら、シートで足ります。言えなくなったら、案件ごとに段階、タスク、メモを持てるツールに移るべきときです。

空っぽの無料CRMが続かないのはなぜですか? どうやって埋めればよいですか?

空のCRMは、誰も開かなくなるので続きません。一人で営業する人や小さな代理店にとって、ボトルネックは、次に連絡する質の良い50店舗を見つけることです。

地域向けの営業で、公開情報として最も豊富なのはGoogleマップです。「大阪 歯科医院」「福岡 工務店」「札幌 リフォーム」と検索すれば、店名、住所、電話番号、評価、ウェブサイトが出てきます。これを手作業でコピーすると丸一日かかります。地図型のツールなら、地図を動かしながら自動で集められます。詳しい手順は、リード一覧の作り方で順を追って説明しています。

Vonselの流れはシンプルです。Googleマップで検索して「スタート」を押すと、地図を動かすのに合わせてビジネスの結果を集めます。見た目のピンだけでなく、その先の店舗まで拾います。検索は一時停止、再開、保存ができます。Googleマップは店舗のメールアドレスを提供しないため、Vonselは利用できる店舗のウェブサイトを訪れ、公開されているメールアドレス、追加の電話番号、最大118の対応するSNSやプラットフォームへのリンクを探します。見つかる内容は、各ウェブサイトが公開している情報によって変わります。

集めた店舗は、地図上のCRMに入ります。段階で整理し、詳細を編集し、カンバン、カレンダー、メモ、アクション、タグ、カスタムフィールドを使えます。一連の流れは、チュートリアル動画で確認できます。地域の事業者の探し方そのものは、地域の事業者を探す方法も参考になります。

無料のCRMを半日で立ち上げるには、どうすればよいですか?

先に構造を決め、ツールはその後に選べば、4〜5時間で動くCRMを立ち上げられます。次の順に進めてください。

  1. パイプラインを1本だけ決めます。まず5段階で十分です。「新規」「連絡済み」「返信あり」「面談または見積もり」「受注または失注」。混み合う段階が出てから、増やしましょう。段階の名前の付け方は、営業パイプラインの記事が参考になります。
  2. 本当に使う項目だけを決めます。店名、電話番号、メールアドレス、ウェブサイト、市区町村、業種、情報源、次のアクション。項目が少ないほど入力され、多いほど無視されます。
  3. 6つの制限に当てはめてツールを選びます。答えを書き出し、同点ならエクスポートできる方を選んでください。
  4. 最初の50件を取り込みます。1つの市区町村の1つの業種に絞りましょう。たとえば「名古屋市の税理士事務所」です。絞った50件の方が、広く浅い500件より多くを教えてくれます。
  5. 毎日5分の見直しを決めます。CRMを開き、期限切れのアクションを片づけ、進行中のリードすべてに次のアクションを入れます。
  6. 2週間後に振り返ります。どの段階で止まっているか。どの情報源から返信が来たか。直したうえで、CRMの指標の記事にある数字を追いましょう。

毎日更新される素朴な無料CRMは、誰も触らない高価なCRMに勝ります。

無料のソフトを使えば、法的な義務は変わりますか?

変わりません。法律が見るのは、データとメッセージの中身です。企業の連絡先を保管して営業メールを送る場合、日本でとくに関係するのは次の2つです。

1つ目はメールです。総務省のリーフレット「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律のポイント」によると、広告宣伝のために送るメールは、原則としてあらかじめ同意した相手にだけ送れる「オプトイン方式」の対象です。例外として、取引関係にある相手や、名刺などでアドレスを知らせてくれた相手のほか、自己のメールアドレスをインターネットで公表している団体、および営業を営む個人には、同意なしで送れます。ただし、アドレスの公表と併せて広告宣伝メールを送らないよう求める記載がある場合は、同意なしでは送れません。

送信者の情報を偽って送ると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科され、法人にも3,000万円以下の罰金があると同じリーフレットは示しています。送信者の名称と受信拒否の連絡先の表示も義務です。

2つ目は保管です。個人情報保護委員会のFAQは、法人の代表者の情報や、取引先企業の担当者名といった情報も、個人情報保護法上の「個人情報」に当たると示しています。リードのリストに担当者名やメールアドレスが入るなら、集める項目を絞り、見られる人を限り、古い記録を消す手順を決めておきましょう。

これは一般的な情報であり、法律上の助言ではありません。海外の相手に営業する場合は、相手国の規則が別に適用されることがあるので、送る前に確認してください。個別の判断が必要なときは、弁護士などの専門家に相談を。

フリーランス、代理店、地域の店舗には、どの無料CRMの使い方が合いますか?

人数と営業のやり方に合わせて選びます。次の表は、立場ごとの出発点です。

あなたが最初に選ぶもの見るべき制限乗り換えの合図
地域の事業者に売るフリーランスリードの入手機能がある、地図型の無料プラン件数の上限とエクスポート2つの営業企画を同時に回し始めた
2〜5人の小さな代理店複数ユーザーと共有の段階が使える無料プランユーザー数と権限の制限チームメンバーがアクセスできない
地域の店舗やサービス会社見積もりとリピート顧客のための簡単なパイプライン顧客ごとのリマインダーと履歴フォローが一人の記憶に頼っている
店舗を訪問して回る営業担当地図上のリードにメモと次のアクションを付けるスマホからの利用と地図表示ルートや担当エリアが必要になった

中小企業を支援するコンサルタントや、複数の顧客を抱える制作会社の方は、中小企業向けCRMの記事も参考にしてください。無料枠を超えたあとに見るべき点を、もう少し詳しく説明しています。代理店の立場なら、代理店のリード獲得も役立ちます。

CRM無料を探しているとき、Vonselはどこで役に立ちますか?

Vonselは、リードの入手元とCRMを1か所にまとめています。店舗を見つけてから追跡するまでの間に、つなぎ直す作業がありません。Googleマップからの抽出と地図型CRMは無料プランで使えます。各プランの内容は料金ページで確認できます。

悩みが「連絡先をどこに置くか」ではなく、「次の50件の見込み客をどこで見つけるか」のときに向いています。すでに連絡先を持っていて、保管場所だけが必要なら、シンプルな無料プランやスプレッドシート1枚で足りるかもしれません。

まとめ:

  • 無料のCRMは、値札ではなく上限で評価しましょう。
  • ツールを選ぶ前に、リードをどう集めるかを決めておきましょう。
  • 構造は簡単に保ち、毎日見直しましょう。
空のリストではなく、リードから始まる無料のCRM
Googleマップで検索し、公開されている連絡先を集め、地図の上で見込み客を整理できます。内容は料金プランをご覧ください。
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よくある質問

本当に無料で使えるCRMはありますか?
あります。ただし「無料」の意味は提供元によって違います。期限のない無料プランでも、ユーザー数、レコード数、機能に上限があるのが普通です。期間限定のトライアル、費用のかからないスプレッドシートも、広い意味では無料の顧客管理です。データを移す前に、上限と解約後のデータの扱いを必ず確認してください。
中小企業や個人事業主に向いている無料CRMの選び方は?
最初の1年で上限に達しない無料プランを選ぶのが基本です。ユーザー数、連絡先の件数、パイプラインの数、リマインダーの有無、データを丸ごとエクスポートできるかを確認します。一人で営業する個人事業主、3人の代理店、地域の店舗では必要なものが違うため、自社の実際の営業の流れに当てはめて判断しましょう。
Googleスプレッドシートやエクセルでも顧客管理は無料でできますか?
見込み客が数十件までなら十分です。Googleスプレッドシートは2,000万セルまで保存できるので、容量が先に問題になることはまずありません。弱点は構造です。リマインダー、案件の段階表示、やり取りの履歴は、自分で数式や色分けを作らない限りありません。フォローが漏れ始めたら、段階とタスクを持つ専用ツールに移るタイミングです。
無料CRMにかかる「隠れたコスト」とは何ですか?
代表的なのは、ユーザー数やレコード数の上限、自動化やレポートの有料オプション、メールに入る提供元のロゴ、サポートの制限、エクスポートの有料化です。最大の隠れたコストは入力にかける時間です。見込み客を一件ずつ手で打ち込むなら、ソフトは無料でも、データ入力の作業時間は無料ではありません。
無料のCRMに見込み客のデータを入れるには、どうすればよいですか?
一件ずつ打ち込むのは避けましょう。Googleマップで「地域名+業種」を検索し、Vonselのようなツールで結果を取得して、各店舗のウェブサイトに公開されている連絡先を加え、段階ごとにCRMで管理します。CSVを取り込む場合は、CRM側が対応していることと、そのデータを使う権利があることを確認してください。
無料のCRMでも、法律や個人情報の心配は必要ですか?
必要です。法律が見るのはツールの値段ではなく、データとメッセージの中身だからです。広告宣伝メールは特定電子メール法のオプトイン方式の対象で、取引先の担当者名も個人情報保護法上の個人情報に当たると個人情報保護委員会が示しています。必要な情報だけを保管し、アクセスを絞り、送信停止の希望には従いましょう。
無料のCRMから有料プランに切り替えるのは、どんなときですか?
上限のせいで失うものが、プラン料金より大きくなったときです。たとえば、追加できない二人目のユーザー、自動化に頼らないと回らないフォロー、サービス別に分けられないパイプラインなどです。すべての上限内に収まり、取りこぼしもないなら無料のまま続け、毎日更新する習慣を守る方が成果につながります。

参考にした情報源