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新規顧客の獲得方法7選:リスト作りから連絡・記録まで

紹介を待つだけで終わらせず、条件に合う事業者のリストを作り、具体的な一言を添えて連絡し、日程を決めてフォローアップしましょう。

重要なポイント
  • 新規顧客の獲得は、リスト、連絡、フォローアップ、記録の繰り返しです。業種と地域を一つに絞り、週単位で回します。
  • 紹介は効率的ですが、紹介者がいなければ使えません。中小機構のJ-Net21も、創業期は紹介が基本としたうえで、人脈がない人は使わずに終わりやすいと指摘しています。
  • 直接連絡は、自分で日程を決められる手段です。リストは自作すると精度が上がり、購入すると手間が省けると、J-Net21のビジネスQ&Aは整理しています。
  • 広告宣伝メールは、特定電子メール法で原則オプトインです。名刺交換や取引関係などの例外があり、受信拒否の通知を受けたら以後は送れません。
  • 代表者名や担当者名は個人情報です。個人情報保護委員会のFAQが示すとおり、法人のリストでも氏名の扱いには注意が必要です。

新規顧客を獲得する方法は、業種と地域を一つに絞り、条件に合う事業者のリストを作り、一社ずつ状況に合わせた短い連絡を送り、日程を決めてフォローアップして結果を記録することです。紹介や人脈も有効ですが、日程を自分で決められる直接連絡を組み合わせると、毎週繰り返せる再現性のある方法になります。

新規顧客を最も早く獲得する方法は何ですか?

最も早いのは、条件に合う事業者のリストを作り、こちらから連絡する方法です。相手が見つけてくれるのを待たずに、自分で会話の数を増やせるからです。

新規顧客の獲得とは、まだ取引のない事業者や個人に、初めて購入や契約をしてもらうまでの活動全体を指します。すでに取引のある相手に継続してもらう「既存顧客の維持」とは別の仕事で、必要な手順も違います。

このガイドは、フリーランス、小規模な制作会社、士業、地域の事業者など、事業者(BtoB)に提案する人を想定しています。見込み客を探す全体像は営業の見込み客開拓のガイドで、費用の測り方は顧客獲得を仕組み化する5ステップで解説しています。この記事では、リストの作り方から最初の連絡、記録、日本のルールまでを実務の順に説明します。

新規顧客はどこで見つけられますか?7つの方法を比較します

新規顧客を見つける現実的な方法は七つあり、たいていは二つか三つを組み合わせます。中小機構が運営するJ-Net21の「法人営業の基本」は、担当者に会う方法を飛び込み(電話や訪問)と紹介の二つに分け、経営資源が少ない創業期は効率のよい紹介の活用が基本だと説明しています。同じページは、紹介の最大の弱点も挙げています。紹介者がいなければ使えないことです。

下の表は、七つの方法を編集部の経験則で比べたものです。数値の統計ではなく、選ぶときの目安として読んでください。

新規顧客の獲得方法 向いている場面 最初の反応までの速さ 繰り返しやすさ
1. 紹介・既存顧客すでに満足している顧客がいる速いが読みにくい依頼しない限り増えない
2. 人脈・異業種交流会・地域の集まり地域密着のサービスを売る遅い開催日程に左右される
3. 地域の事業者リストへの直接連絡理想の顧客像が決まっている速い高い。週単位で回せる
4. 補完関係にある事業者との提携自社の隣のサービスを扱う相手がいる中程度一度つくれば続く
5. Webサイト・検索・Googleビジネスプロフィール探している人がすでにいる遅い積み上げ型
6. 展示会・イベント買い手が一か所に集まる中程度時間と費用がかかる
7. 有料広告予算と、反応の取れる提案がある速い出稿している間だけ

紹介と直接連絡は、どう組み合わせればよいですか?

紹介は質が高い入口ですが、増やす手段を自分で持てません。そこで、紹介を待つ時間を使って直接連絡のリストを回し、成約した顧客には毎回紹介を依頼する、という二本立てが現実的です。

人脈がないと感じるときも、J-Net21は人脈の棚卸しを勧めています。名刺を持つ人だけでなく、親族や学生時代の友人、趣味の仲間まで書き出し、「この業界に知り合いはいませんか」と聞いてみる方法です。紹介を受けたら、成約の有無にかかわらず必ずお礼をする、とも書かれています。紹介者の信用を借りて営業していることを忘れないためです。

最初の見込み客リストを数分で作る
Googleマップで売りたい相手を検索し、店舗サイトの公開連絡先を集め、CRMで整理できます。
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最初の新規顧客を獲得する手順は?5つのステップ

最初の一社を獲得するには、「誰でも顧客になり得る」という漠然とした状態から、具体的な事業者名のリストに変え、順番に連絡していきます。業種の選定からフォローアップまでを、実務の順に説明します。

1

業種と地域を一つ選びます

誰を、どこで支援するかを決めます。「札幌市の美容室」「名古屋市の工務店」「福岡市の歯科医院」のようなリストは完成させられますが、「中小企業すべて」は完成しません。絞るほど、同じ実績、同じ文面、同じ提案を使い回せます。

2

Googleマップから見込み客リストを作ります

Googleマップには、地域の事業者のカテゴリ、住所、電話番号、Webサイトが載っています。Googleマップスクレイパーなら、マップで検索して「開始」を押すだけで、Vonselがマップをたどって事業者の情報を集めます。Googleマップにはメールアドレスは載っていないため、Vonselは各事業者のWebサイトも確認し、公開されているメールアドレスや追加の電話番号、SNSのリンクを探します。見つかる内容は各サイトの公開内容によります。操作の流れは、動画チュートリアルで確認できます。

3

最初に連絡する相手を選びます

J-Net21のビジネスQ&A「新規ターゲット顧客企業リストの作り方」は、リストを自力で作るか購入するかを、商材とかけられる人員・時間・費用で決めるよう勧めています。自作は手間がかかる代わりに、作る過程で選別が効き精度が高めになります。購入は大量のリストが手に入る一方で、自社の商材と合わないことがあります。自作の手段としては、公開データのWeb検索、業界団体の名簿、展示会の出展社リストが挙げられています。

4

相手の状況に触れた短い連絡を送ります

同じページは、Webサイトを一社ずつ見れば事業内容がわかり、狙うべき相手かどうかを早い段階で判断でき、無駄な連絡を減らせると述べています。そのうえで、観察を一つ、自分の提案を一文、小さな依頼を一つ添えます。文面は営業メールの例文、電話はコールドコールのスクリプトを参考に、一社ごとに最初の一行を書き換えてください。

5

すべてを記録し、フォローアップします

最初の連絡で終わらせず、日程を決めてフォローアップします。J-Net21のビジネスQ&Aは、連絡した日時、つながったか、再連絡のタイミング、判明した部署名や担当者名、商談の進み具合を記録するよう勧めています。そうすれば計画的に連絡でき、顧客情報も蓄積されます。面談につなげる流れはアポイント獲得の方法にまとめています。

新規顧客の獲得は才能ではなく、手順です。リスト、連絡、フォローアップ、記録を毎週回すほど、結果が積み上がります。

最初の連絡では、何を伝えればよいですか?

相手の事業について事実に基づく一言を述べ、自分の提案を一文で示し、小さな依頼を一つ添えます。長い自己紹介は不要で、100字から200字ほどに収めると読まれやすくなります。

  1. 観察:相手のWebサイトや口コミを見て気づいたことを、一つだけ書きます。
  2. 提案:誰のために何をするかを一文で伝えます。機能の一覧は要りません。
  3. 小さな依頼:10分の電話、簡単な確認、はい・いいえで答えられる質問などにします。

例文:「貴院のWebサイトを拝見しました。スマートフォンからは予約ボタンが見つけにくいように感じました。同様の医院向けに予約導線を整える仕事をしております。10分ほどお電話でお話しできる日はございますか。」

件名と署名には、送信者の名称と連絡先を入れます。メールだけでなく、電話、問い合わせフォーム、訪問など複数の手段を日ごとに使い分けると、反応の取れる手段が見えてきます。組み合わせ方は営業の見込み客開拓のガイドで詳しく扱っています。リストの精度を上げたい場合は、リスト構築の方法も参考になります。

見込み客と進捗は、どのように管理すればよいですか?

見込み客ごとに、段階、次の行動、日付をCRMに記録します。そうすれば、最初の連絡のあとに見込み客が埋もれません。表計算ソフトでも始められますが、件数が増えると期限切れの案件を見落としやすくなります。

Vonselでは、事業者を地図上に表示し、段階別に整理し、詳細情報を編集できます。カンバン、カレンダー、メモ、アクション、タグ、カスタムフィールドも使えるため、エリアごとの訪問や電話の予定を立て、期限切れの案件を確認し、各事業者の返答をメモできます。料金プランで各プランの内容を確認でき、まずは無料で始められます。

週のリズムを決めておくと、手順が途切れません。

  1. 月曜日:絞り込んだ業種と地域で、新しい事業者のリストを作るか更新します。目安は30社から50社です。
  2. 火曜日と水曜日:最初の連絡を送り、最初の電話をかけます。
  3. 木曜日:先週の連絡先にフォローアップします。
  4. 金曜日:記録を更新し、返信を見直し、満足している顧客に紹介を依頼します。

もう少し広く見込み客を集める方法は、リード獲得方法の記事で紹介しています。

運に頼る必要はありません。必要なのは、リストと予定表です。

企業への営業連絡は、法律上問題ありませんか?

手段ごとにルールが違います。以下は一般的な整理で、法的助言ではありません。個別の判断が必要な場合は、弁護士などの専門家に確認してください。

メールの場合。総務省が公開している特定電子メール法の解説では、広告、宣伝、勧誘を目的としたメールは、原則として事前に同意した相手にだけ送れる「オプトイン方式」とされています。条文上の例外は、同意を通知した人のほか、総務省令に基づいて自分のメールアドレスを通知した人(名刺など)、取引関係にある人、メールアドレスを公表している団体または個人(個人は営業を営む者に限る)です。受信拒否の通知を受けたら、その意思に反して送ることはできません。送信時には、送信者の氏名または名称と、受信拒否の通知先を表示する必要があります。送信に使ったメールアドレスなどの送信者情報を偽ることも禁じられています。

電話の場合。消費者庁の特定商取引法ガイド(電話勧誘販売)は、適用除外の一つとして「営業のため、又は営業として締結するもの」を挙げています。事業者が事業のために契約する取引は、この規制の対象外になる場合があります。ただし、個人として契約する相手への電話は別で、適用除外に当たるかどうかは契約の実態で判断されます。

氏名の扱い。個人情報保護委員会のFAQ(Q2-6)は、法人の代表者の情報や、取引先企業の担当者名といった情報も個人情報に当たると説明しています。法人のリストであっても、代表者名や担当者名を保存して使う場合は、個人情報として扱う必要があります。

連絡の手段・情報 主な根拠 押さえておく点
広告宣伝メール特定電子メール法原則オプトイン。名刺で通知されたアドレス、取引関係、アドレスを公表している団体や営業を営む個人などは例外。受信拒否後は送れない。送信者名と拒否の連絡先を表示する。
営業電話特定商取引法「営業のため、又は営業として締結するもの」は適用除外。契約の実態で判断される。
代表者名・担当者名個人情報保護法法人の代表者や取引先企業の担当者名は個人情報に当たる。

実務では、どう気をつければよいですか?

事業用として公開されている連絡先を使い、最初に名乗り、配信停止を簡単にし、求められたらすぐに止めます。これが基本です。メールでは、売り込みの意図が一目でわかる件名と、送信者の名称、連絡先、配信停止の方法を入れます。電話でも、断られたら再度かけ直さないほうが安全です。

なお、Googleマップや事業者のWebサイトに載っている情報は、事業者自身が公開したものです。それでも、使ってよい範囲は連絡手段ごとの規則で決まります。まずは営業メールの例文と法律の基本で、実際の文面と合わせて確認してください。

新規顧客の獲得を妨げる失敗は何ですか?

失敗の多くは、次の五つに集約され、どれも修正できます。

  1. 全員に売ろうとする:ターゲットが曖昧だと、文面も曖昧になります。まず業種と地域を絞ります。
  2. 連絡を一回で終える:一通のメールは見落とされやすいため、日をあけて複数回連絡します。
  3. 機能を並べる:顧客が知りたいのは、自社の事業にもたらされる成果です。
  4. 記録を残さない:誰にいつ連絡したかを残さないと、フォローアップも改善もできません。
  5. 既存顧客を忘れる:過去の顧客と、その紹介は、最も取り組みやすい見込み客です。

この五つを直せば、最初の一通で止まってしまう相手より先に進めます。

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よくある質問

実績や人脈がほとんどなくても、新規顧客を獲得できますか?
できます。まず親族、友人、前職の関係者まで含めて人脈を棚卸しし、知り合いの知り合いに紹介を頼みます。同時に、業種と地域を絞った30社前後の小さなリストを作って直接連絡します。中小機構のJ-Net21も、人脈は使うほど広がると説明しています。最初は小さな案件でも丁寧に仕上げ、実績に変えていきましょう。
新規顧客を最短で獲得するには、何から始めればよいですか?
最短なのは、条件に合う事業者のリストを作ってこちらから連絡する方法です。相手が見つけてくれるのを待たないので、会話の数を自分で増やせます。業種と地域を一つ決め、リストを作り、一社ずつ短い連絡を送り、数日後にフォローアップします。紹介は速いこともありますが、日程を自分で決められません。
新規顧客の獲得と既存顧客の維持は、何が違いますか?
新規顧客の獲得は、まだ取引のない相手に初めて購入や契約をしてもらう活動です。既存顧客の維持は、すでに取引のある相手に継続やリピートをしてもらう活動を指します。両方が必要ですが、手順は別です。新規は見つけて信頼を得るところから、既存は満足度を保つところから始まります。既存顧客からの紹介は、新規獲得の入口にもなります。
小規模事業者やフリーランスは、新規顧客をどこで探せばよいですか?
見つけどころは五つあります。既存顧客と紹介、地域の集まりや異業種交流会、Webサイトと検索とGoogleビジネスプロフィール、補完関係にある事業者との提携、そして自分で選んだ事業者への直接連絡です。最後の直接連絡では、Googleマップで「札幌市 歯科医院」のように検索し、Googleマップスクレイパーで電話番号やWebサイトを含むリストを作れます。
新規顧客を1社獲得するには、何社に連絡する必要がありますか?
業種、商材、文面で変わるため、決まった数字はありません。J-Net21のビジネスQ&Aでは、電話営業のアポイント取得率は良くて数%、悪いときは1%未満とも言われるとされています。まず相性のよい30社から50社に連絡し、返信数と面談数を数えてから、リストと文面を直して次に進みましょう。
企業に営業メールを送ったり電話をかけたりするのは、違法になりませんか?
手段によってルールが違います。広告宣伝メールは特定電子メール法で原則オプトインです。名刺などでアドレスを通知した相手、取引関係のある相手、アドレスを公表している団体や営業を営む個人には例外があり、受信拒否の通知を受けたら以後は送れません。事業者向けの営業電話は、特定商取引法の適用除外に当たる場合があります。最終判断は専門家に確認してください。
広告費をかけずに新規顧客を獲得するには、どうすればよいですか?
紹介、人脈づくり、補完関係にある事業者との提携、わかりやすいWebサイトとGoogleビジネスプロフィール、そして作ったリストへの直接連絡を使います。広告費はかからず、必要なのは時間です。直接連絡は規模も調整しやすい方法で、Vonselなら無料で始められます。容量や出力を増やしたいときは料金ページを確認できます。